弦が古くなってくると色が黒ずんできてサビが出てきます。
ピッチが狂いやすくなり、音もくすんできます。
さらに劣化が進むと、演奏中に切れたり、チューニングしなおしているだけで切れたりします。
「3弦が切れたから、3弦を買ってこよ~」などと言って、切れた弦だけを張り替えてはいけません。
バランスを維持するため、6本の弦を全て張り替えるのが基本です。
先ほど弦が古くなってくると「音がくすむ」と言いましたが、違う言い方をすると「丸い音になる」と言う人もいます。
そういった少し古くなった弦の音を好むプロのギタリストもいますが、ワンステージごとに弦を張り替えるギタリストもいます。
もちろん初心者はワンステージごとに張り替える必要はありませんが、定期的に張り替えることを薦めます。
弦を交換するときの手順とポイントを書きます。
古い弦を緩める
ワインダーを使うと便利です。
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ピンを外す
ピン抜きを使うと便利です。
ギターを傷つけないように。
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弦を全て取る
ピンホールから弦を抜き、ペグから全ての弦を外します。
このとき弦で手をケガすることがあるので、ゆっくり慎重にやってください。
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ギターを愛情を込めて磨く
クロスや乾いた布でキレイに磨きましょう。
特に指板の汚れを徹底的に。
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新品の弦(私の場合6弦から)をブリッジピンホールに入れ、ブリッジピンで留める
このとき弦を少し引っ張って、下図の左のようにします。
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下図を参考に、少し巻く
この段階ではしっかり張らず、ゆるい状態にしておきます。
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同じように残り5本の弦を張る
まだゆるい状態です。
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チューニングする
まずいきなりチューニングするのでなく、6本の弦全てを少しずつ巻いていき、均等にバランスよく張力が加わるようにします。
ある程度の張力になったところで、正確なチューニングをします。
初心者はチューナーを使うと早く正確にチューニングできます。
音叉を使ったチューニングも、ぜひ挑戦してください。
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各弦の12フレットを引っ張る
張ったばかりの新品の弦は伸びやすいです。
チューニングをして実際演奏すると、特に1弦と2弦のチューニングがすぐに狂ってしまいます。
この現象をなくすため、予め弦を引っ張って、完全に伸ばしきってやります。
伸び方はゲージによっても違います。
あまり強くやりすぎると弦が切れますので注意してください。
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再度チューニング
最終的にピッチが合うまで、上記の「12フレットを引っ張る作業」とチューニングを繰り反します。
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ニッパーで余分な弦を切る
切らないと危ないです。
また、「キンキン」という音がして、ノイズになります。
ギターはチューニングの狂いやすい楽器です。
「人前で演奏を始めたら、チューニングが狂っていて恥ずかしい思いをした」という話はよくあります。
演奏の前にチューニングを確認するクセをつけましょう。