チューニングのときに使う道具です。
音叉を使ったチューニング法は次章で説明します。
音叉は、アコースティックギター上達のために必須のアイテムです。
音叉によるチューニングができる人とできない人では、はっきりと演奏に差が出ます。
単にチューニングをするだけならチューナーで十分ですが、ギター上達のためには音叉でなければならない理由があります。
音叉を使うと、チューニングをするという目的以外に音程感を養うことができます。
音叉によるチューニングは、まず音叉の音を聞いて、そのあとギターの音をそれに合わせます。
音程と倍音を意識し、耳でチューニングすることになります。
そうすることにより耳が鍛えられるのです。
プロのギタリストは演奏中にチューニングすることがあります。
いつでもその場で自分のギターの音と他楽器の音を比べ、チューニングするのです。
また、上手い人は一度曲を聞いただけですぐにその曲を弾いてしまいます。
初心者からすると不思議でしょうがないのですが、鍛えられた耳や音程感を持っていれば誰でもできます。
そのためには訓練が必要です。
実は音叉でチューニングすることが、こういった能力を得る訓練になります。
それに対しチューナーを使うチューニングは耳を使いません。
チューナーの針を見て正しい音になるようチューニングしていきます。
つまり、チューナーを使ったチューニングは耳を使わず、目を使って合わせているのです。
これではいつまでたっても「正しい音程」や「いい音」を知る訓練にはなりません。
ギター上達のために良い耳を持つことは必要です。
初心者の方は音叉によるチューニングをぜひマスターしてください。
値段は数百円と安く、小さいので持ち運びも便利です。
電池切れの心配もありません。
音叉にはいくつかの種類があり、楽器用では440Hzあるいは442Hzが多く売られています。
440Hzの音叉を買ってください。