ギターは、高けりゃいいというものでもないし、安けりゃいいというものでもありません。
初心者が1本目のギターを購入するときは
①自分の体と手にあったもの ②ちゃんとチューニングができるもの
を徹底するべきです。
では、ギターの値段はどのように決まるのでしょうか?
新品の場合、ギターの値段は「木」で決まります。
詳細は説明しませんが、初心者が1本目のギターを選ぶときに最低限知っておいたほうがいい知識を話します。
アコースティックギター(フォークギター)に使われる「木」はほぼ決まっていて、トップ板は「スプルース」か「松」、バックとサイドは「マホガニー」「メイプル」「ローズウッド」が多いです。
「木」によって値段と音質が違うのは事実ですが、音質はそのギターの設計や管理状態に大きく影響します。
「ハカランダ」という高級材がありますが、「ハカランダ=必ずいい音」とは言えないと思っています。
「いい音」は人それぞれ違うもので好みの問題です。
そしてその木が単板か合板かで値段に差が出ます。
単板とは1枚の板から作られるもので、合板は複数の板を重ねて張り合わせて作ったものです。
ギターメーカーのカタログに「表板:スプルース単板」と書いてあれば表板(トップ板)にスプルース材の単板を使用しているということです。
「表板:スプルース」と書いてあれば、合板が使われています。
単板は1枚の板から作られるので強い力が加わると木目に沿って割れやすいという弱点があります。
その弱点を補うため強度のある木を使用します。
また、単板で作られているギターは値段が高くなります。
しかし、単板はよく振動するので「単板はいい音がする」と言われます。
合板は複数の板を張り合わせて作られるので強度があり、ギター自体を軽く安く作れるメリットがあります。
しかし張り合わせている分、振動しにくく、単板と比べると音質は悪いと言われています。
一般的に
合板のみで作られているギター
↓
トップ板のみに単板を使用したギター
↓
全て単板で作られているギター
の順に値段が高くなります。
さらにヘッド・指板・バインディングのインレイや、ペグの種類によって値段に差が出ます。
同じ木で作られているギターでも装飾によって値段に差が出るということです。
インレイとは貝を施した装飾のことで、確かに派手でカッコよくなります。
しかしこの部分は音質とは全く関係ないところなので、ここにお金を使うかどうかは意見の分かれるところです。
ここまで話してきましたが、最低限この程度の知識があればギターを購入するときに役立つと思います。
各メーカーからカタログを集めて比較研究するといいでしょう。
メーカーサイトにはギターのカタログや比較表をダウンロードできるサービスがあります。
そういったものを活用してみましょう。