初心者は最初に前章で説明した「5フレットチューニング」を覚えましょう。
そして慣れてきたころにこの「ハーモニクスを利用したチューニング」に挑戦してみてください。
ハーモニクスの音は倍音が聞こえるので非常に澄んだ音になり、音の高低が聞き取りやすく正確にチューニングできるという特徴があります。
①音叉と5弦5フレットのハーモニクス音を合わせる(ここは前章と同じです)
②6弦5フレットのハーモニクス音=5弦7フレットのハーモニクス音
③5弦5フレットのハーモニクス音=4弦7フレットのハーモニクス音
④4弦5フレットのハーモニクス音=3弦7フレットのハーモニクス音
⑤6弦7フレットのハーモニクス音=2弦の開放音(または2弦の12フレットのハーモニクス音)
⑥5弦7フレットのハーモニクス音=1弦の開放音(または1弦の12フレットのハーモニクス音)
「ハーモニクスを利用したチューニング」でのコツは、二つの音を聞き比べるときに「うなり」を聞くことです。
二つのハーモニクス音がわずかな差まで近づくと、「うぁんうぁん うぁん うぁん うぁん」という音の強弱が現れます。
これが「うなり」です。
この「うぁん うぁん うぁん うぁん うぁん」という「うなり」は、二つのハーモニクス音が同じ高さに近づけば近づくほど
「うぁん うぁん うぁん うぁん うぁん」
↓
「うぁーん うぁーん うぁーん」
↓
「うぁーーーーん うぁーーーーん」
と聞こえる周期が長くなります。
全くうなりが聞こえなくなった箇所が、二つのハーモニクス音が同じ高さの場所です。
うなりは誰でも聞き取れます。
このように「ハーモニクスを利用したチューニング」は正確にチューニング出来るので、ぜひ会得してください。