スマートフォンに最適化されたミキサー「GO:MIXER」の紹介です。2017年3月に発売されました。
ミキサーとは、マイクやアコギなど複数の音声を取り入れて、それぞれの音量や定位を調整し、ミックスしてレコーダーやアンプに送るための音響機器です。
スマホでの録音や動画撮影は内蔵のマイクで集音しますが、このGO:MIXERは内蔵マイクを使わずに外部マイクを使うことで高音質な録音が簡単にでき、他の音源とミックスできるように設計されています。つまりYouTubeなどで自分の演奏をアップするときに最適というわけです。
では仕様を簡単に見ていきたいと思います。
入力は8チャンネルで、
・マイク(プラグイン・パワー非対応)
・ギター(ハイ・インピーダンス対応)
・キーボード(L/R)、
・3.5mmステレオ・ライン入力が2つ
です。
たて95mm×よこ95mm×高さ28mmの超小型設計。スマホからバス・パワーで駆動するので電池は不要で、専用ドライバーのインストールも不要。
値段も約1万円とかなり良心的です。
アコギ弾きの立場から
さて、アコギ弾きの立場からすると、どのようになるでしょうか?
一般的なパターンとしては、下の動画のようにボーカルをマイクで、アコギをラインでということになるでしょう。
ピックアップの付いていない普通のアコギで弾き語りをというときはちょっとツラいですね。マイクは1本しか接続できないので、アコギとボーカルのそれぞれにマイクを立てることはできません。マイク1本で両方を集音するか、別にマイクプリを用意することになりそうです。
キーボード(L/R)の入力はもちろんキーボードとのセッションに有効ですが、アコギにリバーブなどの空間系エフェクトをかけてステレオで送る使い方もいいと思います。
また、3.5mmステレオ・ライン入力があるのでカラオケを流しながら「弾いてみた」というのもすぐにできますね。
この値段ですし、アコギ弾きばかりの要望には応えられないと思いますが、やはりアコギ弾きとしてはマイク入力がもう一つあると嬉しいですね。でもサイズは小さい方がイイ。難しいところですね。
それでも初心者にとって「操作が簡単」「スマホで高音質な動画を作成できる」というのは、とても魅力的です。
注意点としては
プラグインパワーやファンタム電源は供給されませんのでコンデンサマイクは使えないと考えた方がいいでしょう。マイクはダイナミック型を用意してください。
また、Android端末では機種によって出力がモノラルになるようなので気を付けてください。詳細は下記で確認できます。
スマートフォン動作確認情報
https://www.roland.com/jp/support/by_product/gomixer/support_documents/96bcf1cc-972c-44c7-82cc-fb5413f29ccd/
YouTube 動画
「こんな感じで使ってね~」ってことがわかる動画です。
ローランドのサポートチャンネルのチュートリアル動画。
「ローランドGO:MIXERクイック・スタート」
主な仕様
以下、Rolandのサイトより
https://www.roland.com/jp/products/gomixer/
主な仕様
●オーディオ・チャンネル数
入力:8チャンネル
出力:2チャンネル
●接続端子
INSTRUMENT(L/MONO、R)端子:標準タイプ
LINE IN 1端子:ステレオ・ミニ・タイプ
LINE IN 2端子:ステレオ・ミニ・タイプ
MIC端子:標準タイプ(プラグイン・パワー非対応)
GUITAR/BASS端子:標準タイプ(ハイ・インピーダンス対応)
MONITOR OUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ
USB端子:USBマイクロBタイプ
●電源USB端子から取得
●消費電流40mA
●付属品
Lightning to USBマイクロBタイプ・ケーブル(50cm)
USB OTGマイクロBタイプ to USBマイクロBタイプ・ケーブル(50cm)
「安全上のご注意」チラシ
保証書
外形寸法・質量 (本体のみ)
●幅 (W)95 mm
●奥行き (D)95 mm
●高さ (H)28 mm
●質量100 g