Q&A
Q.「初心者のためのアコーステックギター上達テクニック」で使っている楽譜作成ソフトを教えてください?
A. GuitarProとFinaleです。最近はFinaleばかりですね。
楽譜作成ソフト
楽譜作成ソフトにはフリー(無料版)のものから高機能なものまで、いろいろあります。
私の経験から少しだけ紹介します。
Power Tab Editor
http://www.power-tab.net/guitar.php
昔からある「Power Tab Editor」はフリーのTAB譜作成ソフトで、今も健在のようです。
私も過去に使ったことがありますが、市販のTAB譜に近いものが作成できます。
ただし日本語に対応しておらず、英語での表記です。
日本語パッチがあるみたいなのでwebで検索してみてください。
ちょっとしたTABであれば、Power Tab Editorで十分でしょう。
Guitar Pro
現在はGuitar Pro 7 が最新バージョンです。1万円前後です。
私が使っていたのはGuitar Pro 5 。
最近使っていないので確かなことは言えませんが、Guitar Pro 7ではGuitar Pro 5にない新しい機能が増えているようです。
Guitar Proの素晴らしいところは、TAB譜作成機能はもちろんですが、
世界中にGuitar Proの愛用者が多く、その愛用者が作成したTAB譜をダウンロードして再生できることです。
またmidiで再生するのでテンポも自由に変えることができたり、ドラムなどの他パートもデータがあれば鳴らすこともできたりするのでメトロノームの代わり(カラオケと言っていいでしょう)になります。
これはギターの練習にとても役立ちます。
次の動画は英語ですが、Guitar Pro 7 で何ができるのか? がよくわかると思います。
Finale
業界標準の楽譜作成ソフトです。
Finaleには無料版があります。ただし有料版に比べ機能は制限されます。
フルバージョンは5万円前後、廉価版は1万円前後です。
Finaleの素晴らしいところは、やはり超多機能なところでしょう。
ギター、TAB譜はもちろん、それ以外のあらゆるパートを楽譜にできます。
そして、綺麗でレイアウトの設定が容易なことです。
しかし、多機能すぎて使いこなすまでにかなり時間がかかります。
また、ギターのTAB譜に特化した楽譜作成ソフトではありませんので、TAB譜だけの作成であれば、先ほどのGuitar Proの方が直感的に操作できると思います。
私はごく稀にオープンチューニングのTAB譜を書きます。
Finaleの場合、オープンチューニングに対応しているのはフルバージョンのみです。
そのような理由でFinale2010を使っています。
今となってはかなり古いバージョンですが問題なく使えます。
このように無料版、廉価版は機能制限があるので、購入の際は本家サイトで確認してください。
みなさんの使用する用途によってバージョンを選ぶといいでしょう。
メモ程度なら手書きが断然早い
楽譜作成ソフトは一般の出版物のような出来映えで書くことができますが、実際に使うとデータの打ち込みに慣れるまでかなり手間がかかります。
ちょっとしたメモ程度の記譜であれば手書きが早くてオススメです。
Webで「五線譜 テンプレート」「TAB譜 ダウンロード」などを検索するといくらでも出てきますので、そういったものを利用するといいでしょう。
私の場合、エクセルの罫線を使って自分の使いやすいように作成して、いつでも使えるようにしてあります。
記譜に便利なグッズ 2018.7現在
白紙の五線譜・TAB譜
白紙の五線譜は楽器店、書店、文房具店で購入できます。
例えばこんな感じのヤツです。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0012OPEKY
これはコクヨの五線譜で、A4レポート用紙タイプになっています。
このタイプのほかにB5ノートやルーズリーフなどもあります。
さて、このような白紙の五線譜は比較的手に入りやすいのですが、TAB譜となるとあまり見かけないのが実情です。
そのような場合、私は五線譜にTAB譜を書いています。
こんな感じです。
今は全く見かけませんが、30年ほど前は市販の楽譜でもこのように書かれているものがありました。
ですのでTAB譜を書くときに五線譜を使うのはアリです。
ナカノ ノリグラフ 五線ペン P-160N
https://www.amazon.co.jp/dp/B0046S0O4E
ひと筆で五線譜を書けます。
貼ってはがせる五線テープ/五楽線
https://www.amazon.co.jp/dp/B004L9AGI2/
貼るだけです!
12mm幅と15mm幅があるようです。
momiji music 定規 LINESLIDER/ラインスライダー
https://www.amazon.co.jp/dp/B01C7E2STM/
1本から6本まで線が引けます。
五線譜はもちろん、三線、三味線、ウクレレ、マンドリン、ベース、バンジョー、ギターのTAB譜といけますね。
まとめ
上記の楽譜作成用ソフト以外にも、様々なメーカーから同種のものが販売されています。
またAndroidやiOSのアプリにも楽譜を作成できるものがあります。
全てを紹介することはできませんが、それぞれのソフトには長所と短所がありますので、みなさんの用途に合ったものを選ぶといいでしょう。
はじめて楽譜作成ソフトを使う人はオペレートに戸惑うこともあると思いますが、勉強と思ってトライしましょう。
楽譜作成ソフトの記事にもかかわらず、手書きする際の便利グッズを紹介したのは、やはり趣味レベルだと手書きすることが圧倒的に多いからです。
白紙の五線譜/TAB譜に鉛筆(ボールペンではなく)で、書いたり消したりするのが私のやり方です。
楽譜作成ソフトを使うにせよ、手書きするにせよ、自分のスタイルを見つけるといいでしょう。