コードっていくつ覚えるの?
コードは様々な種類があり、初心者からすると数え切れないほどの数があるように思えますね。実際のところは有限なのですが、感覚的には、ほぼ無限と言っていいでしょう。
三和音と四和音の基本的なものだけで15から20種類ぐらいの種類があると思います。それぞれに12個のキーがあるわけですから、単純に計算すると180から240ぐらいになり、ざっと200前後の数になるでしょう。
それに加えオンコードやテンションコードを含めるとさらに数が増えることになります。
初心者にとっては果てしないに思いますが、すべて覚えなければならないかというとそうではなく、実際に私も覚えていません。
では曲を弾く際にどのようにしているのかというと、まずは基本的なコードを覚えて、その基本的なコードに欲しい音やメロディの音を入れる、という考えをした方がいいでしょう。
ここで言う基本的なコードとは「アコースティックギタリストのためのギターコード理論」で紹介したメジャーコード、マイナーコード、セブンスコードのことです。
また、次に覚えるべきコードとしてマイナーセブンスコード、メジャーセブンスコードがあり、このくらいのコードを覚えておけば様々なジャンルや曲に対応できると思います。
どうやって覚えるのがいいの?
さて、その基本的なコードからさらに複雑なコードへ発展させていくわけですが、
例えばD→Dsus4→Dadd9→Dというコード進行の場合sus4やadd9を覚えていないと弾けないのかと考えがちですが、そうでもありません。
基本的なDさえ覚えていれば、1弦が 2フレット→3フレット→0フレット→2フレットとメロディーラインが動いていると考えるだけでよくなります。
音階で言うと ミ→ファ→レ→ミ ということですね。
楽譜のダウンロード:D→Dsus4→Dadd9→D.pdf
mp3音源:D→Dsus4→Dadd9→D.mp3
コードDに「階名:ファ、音名:G」の音が乗ったものがDsus4、コードDに「階名:レ、音名:E」の音が乗ったものがDadd9と何となく気づくのではないでしょうか。(ざっくり説明していますよ)
逆の考え方をすれば、このフレーズはDコードに ミ→ファ→レ→ミ というメロディが乗っているだけですから、伴奏はあえてsus4やadd9の音を弾かなかったとしても、それほど違和感はないはずと考えることもできます。
では、伴奏はDだけで弾き、ミ→ファ→レ→ミのメロディを2本目のギターで弾いたものです。
楽譜のダウンロード:D→D.pdf
mp3音源:D→D.mp3
即興演奏やコードネームだけを見て初見で弾く場合などはたくさんコードを覚えておいた方が有利ですが、ポップスなどの伴奏で趣味レベルの演奏であれば全く問題ないと思います。
このように考えるだけで、あらゆるコードを覚えていなかったとしても十分にアコギは弾けますし楽しめます。
コードを丸覚えするのではなく、上記のようにその都度、音の構成を考えながらコードを少しずつ覚え、増やした方がいいでしょう。
またそういった自分自身で研究した知識があって理論の書籍を読むのと、無い状態で読むのとでは理解に差が出ますね。