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コード理論

#3 音に名前をつけよう

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ホントに基本の基本から

これを弾いてみよう。ドレミファソラシドに聞こえましたか?
説明のために5弦だけを使ってます。

note_tab1

TAB1

人にも名前があるように音にも名前があります。
このドレミファソラシドのことを音の名前で 「音名」 といいます。

実はこの音名ドレミファソラシドというのはイタリア語です。
英語ではCDEFGABCです。
日本語ではハニホヘトイロハです。

note_fig1

fig1

実際は、音楽理論に用いられる言葉は人によって、あるいは本によって使われる言語が違っているのが現状です。
特に英語と日本語が混在しています。

例えば…
メロディー=旋律 キーがC=ハ長調 3rd(サード)=長3度
といった具合です。

これが初心者にとって理論を分かりにくくしている原因のひとつだと思っています。
音楽理論は難しいものではありません。ややこしいだけです。

仕方がありません。覚えましょう。名前ですから…。
ここから先もたくさんの用語が出てきますが、万国共通語の英語と母国語の日本語は必須です。

このサイトでは混乱を避けるために、音名は英語 「CDEFGABC」 で表記し統一します。
この先に出てくる「ドレミ・・・」は音名ではありませんので注意してください。

基本中の基本を再確認します。

ここで気づくことは 「ミとファ」 「シとド」 だけが半音=1フレットずれていて、それ以外は全音=2フレットづつずれてます。
ギター1フレットは半音です。
2フレットは 半音+半音=全音です。

fig1 の「ドレミ・・・」は順に「全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音」の距離で並んでいることが分かります。
このように「音がどんな間隔で並んでいるか?」を表したものを「音階=スケール」と言います。
fig1のような音の並び方は「長音階(メジャースケール)」と言われます。

fig1で、まだ名前のないところにも名前をつけます。こうなります。1オクターブ分、埋まりました。

note_fig2

fig2

それではこれはどうでしょう?弾いてみましょう。

note_tab2

TAB2

やっぱりドレミファソラシドに聞こえましたか?
でもTAB1のドレミファソラシドと、ちょっと違いますよね?
当たり前ですよね!
そうです。何が違うかというとキーが違うのです。
TAB2はTAB1より「キーが半音高い」のです。

皆さんここでひとつ気づいてください。大事なことです。
TAB1のドレミファソラシド と TAB2のドレミファソラシド は 弾いているポジションが違うのに、どちらもドレミファソラシドに聞こえます。

TAB1もTAB2もドレミファソラシドに聞こえる理由は、同じ音階(スケール)だからです。

note_fig3

fig3

これは左手のフォームは同じで、フレットを移動させるだけでキーが変わることを意味しています。
これを「移調」と言います。(転調ではありません。転調と移調は違いますので気をつけてください。)
このことはギターを弾く上でとても大事なことです。

TAB2で実際に弾いた音は、
「音名で、C# D# E#=F F# G# A# B#=C C#」です。

なので、他人にTAB2を弾いてほしいとき、正確を期して
「音名で、C# D# E#=F F# G# A# B#=C C# を弾いてみて」
と言わなければなりません。

この言い方は、言うほうも聞くほうも分かりにくく、面倒ですね。
もっと分かりやすく簡単に他人に指示できる方法はないでしょうか?

そこで、TAB1も TAB2も ドレミファソラシドに聞こえるわけですからそのことを利用することにします。
具体的には、音階のそれぞれの音に新しい名前をつけます。
その名前は”階名ドレミファソラシド”です。

note_fig4

fig4

「階名」は「音名」と区別するために「ドレミファソラシド」を使います。
「音名」は「CDEFGABC」です。

大事なことであり、ややこしい所なので、もう一度書きます。
「音名」は「そのものの前」で「C D E F G A B C」。
「階名」は「音の音の前」で「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」 。
です。

階名ドレミファソラシドは一度意味を覚えてしまうととても分かりやすく便利です。
私はこの”階名ドレミファソラシド”を皆さんに強く薦めたいです。
特にギターを楽しむのであれば絶対に必要な知識です。
詳細は次章で説明します。

まとめ
音の名前には「音名」と「階名」がある
音名はCDEFGABC、階名はドレミファソラシド である
階名ドレミファソラシドを使いこなせるようになるとギターが100倍楽しくなる

それでは階名ドレミファソラシドについて詳しく見ていきましょう。

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