マイクプリアンプ
正確にはエフェクターではなくアンプですが、エフェクター的な要素もありますので、ここで書きます。
マイクプリアンプは、マイクレベルの音をラインレベルまで増幅します。
また、ミキサーについているマイクプリアンプの事をヘッドアンプ(H.A.)と言います。(いろんな呼び方があって初心者は戸惑うと思います。昔の私がそうでしたので書きました。)
アコギ(他の生楽器やボーカルも)をマイクで録音するとき、マイクプリアンプの質はとても重要です。
単に音を増幅するだけでなく、使うマイクプリアンプで録音される音色が決定されるからです。
ギターアンプと同様に各メーカーのこだわりやクセがありますので、マイクプリアンプにこだわる人は多く、楽器やジャンルによって使い分ける人もいます。
初心者はオーディオインターフェースやMTRに付いているマイクプリアンプを使います。
心配いりません。宅録レベルなら十分です。
経験値が増えてくると音質に物足りなさを感じるようになることが多いです。
その時に単体のマイクプリアンプの導入を検討します。
ほとんどのマイクプリアンプは48ボルトのファンタム電源を供給できます。
ファンタム電源はコンデンサマイクを使用するときに必要です。
その他、マイクプリアンプよっては以下のような機能が付いているものがあります。
必要に応じて使います。
PADスイッチ
適切なゲインを得るために使います。
過剰な入力に対して-20dBアッテネート(減衰)させるものが多いです。
ローカットフィルター(ハイパスフィルター)
低音をカットします。
ハウリング対策やノイズ対策に使います。
私の場合、室内でのアコギやボーカル録音では使いません。
位相反転
複数のマイクを使うと互いの位相がずれることがあります。
位相を反転させると直ることがあります。
その他
ハイインピーダンス入力に対応しているもの(エレキギターやパッシブピックアップがついたアコギなどのハイインピーダンス楽器を直接つなぐことができる)
コンプレッサーやリミッターを搭載したもの
真空管を使ったもの
2ch、4ch、8chのもの
デジタル出力ができるもの
・・・など、様々なものがあります。
単体機は1万円ぐらい~100万円(キリがありません)まで。
あまり安いものは使い物になりませんので注意してください。