はじめに
私はアコギ演奏を趣味としています。
趣味で音楽をやっている人ならCDを作るとは行かないまでも、どうせなら自分の演奏を記録・録音したいと思うものです。
20年ほど前、私は友人とギター2台で、よくセッションをしていました。
ある程度合わせられるようになったところで演奏をカセットテープに録音して、それを二人で聞きながら「あぁでもない、こうでもない」と盛り上がったものでした。
先日、部屋の片付けをしているとその時のカセットテープが10本ほど出てきました。
聞いてみると・・・もちろん演奏も歌も下手ですし、音質も劣化していましたが、とても懐かしく穏やかな気持ちになりました。
「あぁ、録音しておいてよかった」と思いました。
最近は品質の高い録音機材が多く出回るようになり、楽器演奏や歌などを誰もが手軽に高音質で録音できる時代になりました。
音質に劣化の少ないデジタル録音が主流になり、高性能で低価格なパソコンが一般家庭にも普及したことが大きな要因でしょう。
しかし、いくら手軽になったとはいえ、その昔私がやっていたようなラジカセを目の前に置いてギターを鳴らすというような超シンプルな録音方法と比べると、セッティングや操作が複雑になっていると思います。
つまり、ちょっとだけ勉強がいるということです。
このサイトでは、初めて録音に挑戦するという初心者のために「アコースティックギターの宅録・録音」を中心に書いています。
本格的なレコーディングはレコーディングスタジオでやってもらえばいいと思いますので、ここでは「なるべく低予算で高音質」を目指したいと思います。
ハンディレコーダーを使った超カンタンな録音方法から、DAWを使ってCDを作成するのに必要な知識を分かりやすく説明します。
録音をする目的は人それぞれですので、「良い音とは何か?」や「正しい録音方法は?」に正解はありません。
みなさんの興味のある個所を読んでいただければと思います。
アコギなどの生楽器の録音は非常に奥が深く、プロの間でも難しいとされています。
プロレベルのクオリティーに迫るのは簡単ではありませんが、このサイトがその一助になれば幸いです。