マイク入力、ライン入力(マイクレベルとラインレベル)
レベルとは、簡単に言うと音量の事です。
機材や電子楽器の出力レベルには大きく2つあって、マイクレベルとラインレベルです。
マイクの出力は非常に小さいです。この小さなマイクの出力レベルを「マイクレベル」と言います。
それに対し、シンセサイザーやアコギ用プリアンプなどの出力は大きく「ラインレベル」と呼ばれます。
マイクレベルとラインレベルでは出力が違うので、ミキサーやレコーダーの入力を2つに分けて、それぞれ別にゲイン(増幅率)の調整ができるようになっています。
ですので、ミキサー・MTR・オーディオインターフェースなどの入力には、マイク入力とライン入力の2つの入力があることになります。
音楽用の録音機材は大抵、マイク入力はXLR、ライン入力はTRSになっています。
オーディオインターフェースはコンボになっていることが多いですね。
接続の仕方を簡単に言えばマイクはマイク入力に、それ以外の楽器はライン入力につなぐということになります。
マイクをライン入力につないでも適正レベルまで上がりません。
逆にラインレベルの信号をマイク入力につなげると、音が歪んでしまいます。
そしてもう一つ、初心者には非常にわかりにくく、厄介な話がありまして・・・
ラインレベルには+4dBuと-10dBVというレベルがあります。(ちなみに映像機器は-20dBu、ヘッドホンは-20dBV程が目安です。)
難しい話は置いておいて、同じ「ラインレベル」という音量でも、実は機材によって全然違っているというのが実際です。
ホントに厄介なのですが、仕方がありませんね。
使う機材の仕様書などをよく見て、出力レベルに合った入力レベルを決めることが大事です。
ゲインの調整はレコーディングの質に大きく影響します。
具体的な設定方法は『自宅でのアコースティックギター録音テクニックの「入力ゲインの調整」』で説明します。