入力ゲインの調整
レコーディングでは、適正レベル(なるべく大きい音)で録音するというのが大原則です。
出力の音量が小さいものを受け手側で大きく増幅するとノイズまでも増幅することになるからです。
そのためにはレコーダーの入力信号のゲイン調整が重要です。
またライン録音では、基本的にGAINツマミは使わず、楽器側の出力レベルで録音レベルを決めるのがコツです。
一般的には・・・
アナログミキサーを使って録音するときは、必ずフェーダーを0dBにします。
アコギ用プリアンプやシンセ音源などは、その出力を最大にします。
それでもレベルが足りない時はGAINツマミでレベルを稼ぎます。
そうすることでノイズを最小にすることができます。
具体的には・・・
マイクあるいはアコギ用プリアンプと録音機材を接続し(インピーダンス参照)、ヘッドホンをして(モニター環境の構築参照)・・・
ギターを弾きながらオーディオインターフェースの入力ゲインを上げていきます。
ストロークなど一番大きな音がする箇所でクリップしないように(ピークインジケーターが点かないように)します。(機材によって違いがありますので、オーディオインターフェースの説明書をよく読んでください。)
この時、コンプレッサーやリッミターをかけた方が入力ゲインを稼ぐことができますので、オーディオインターフェースにコンプレッサーやリミッターが付いていれば必ずONにします。
マイクレベルの目安としては、感度が-50dBのマイク(仕様書に書いてあります)なら、レコーダーの入力ゲインを-50dBに合わせます。
アコギ用プリアンプからの信号も、その出力レベル(仕様書に書いてあります)に合わせてレコーダーの入力ゲインを決めます。特に出力のラインレベルが+4dBか-10dBかをその機材の仕様書で確認し、入力ゲインを決めることが大事です。
MTRの場合も同様に入力ゲインを設定します。
ハンディレコーダーも機種によっては入力ゲインを設定できるものもありますので同じように設定します。
ゲイン設定のコツは・・・
1. 適正レベル(なるべく大きい音)で録る。
2. 絶対に過大入力してはいけない。
そのためにコンプレッサーやリミッターがあると良い。
・・・です。