tc electronic社のBodyRezというエフェクターです。
これはエンハンサーと呼ばれるエフェクターですね。
私はこのエフェクターのことを最近知ったのですが、2015年の秋くらいに出たものみたいです。
アコギではエフェクターを使う場面が多くはないので、その知識がない人も多いと思います。
特にアコギ初心者には聞きなれない言葉だと思いますので、どのようなものなのか見ていきましょう。
ライブでの音の悩み
アコギで良い音を出すのに大事な条件は何でしょう？
答えのひとつに、アコギは木が鳴るのだから良い音のために大事なのは「良い木」だ！ という考えがあります。全くその通りで否定のしようがありません。
しかし良い木で作られたアコギにピックアップを付けライブをやってみると「なんか音が違う。カッコ悪い。俺のギターはもっといい音がするはずだ。」という別の悩みにあたり、自分の思いどおりの音にならないことがほとんどです。
理由は単純で、良い木が鳴っている生音とピックアップを通して電気信号に変換した音は別物だからです。
アコギ用のピックアップにはピエゾとマグネットがありますが、ピエゾを使うとピエゾ臭い音になり、マグネットを使うとエレキ臭くなります。
アコギでライブをやるときは、マイクで集音することはほとんどなくピックアップを取り付けてアンプなどで増幅して音を出しますので、違って当たり前なのです。
違いが大きすぎると弾くときの感覚もおかしくなってしまい、気持ちよく弾けません。
対処法としてピックアップやその取付位置を変えたりプリアンプを変えたりと試行錯誤することになりますが、これらの作業は時間もお金もかかってしまい疲れるばかりです。
最近のピックアップシステムやエレアコは以前と比べ生音に近くなっていますが、やはり違うという印象です。
違うものだ、という割り切りをしている人もいるでしょう。
エンハンサーがそんな悩みを持っている人の救世主になるかも・・・です。
エンハンサーとは
エンハンサーはエキサイターとも呼ばれています。
原理的には、原音に倍音成分を加えることで音を豊かにするというものです。
つまり倍音成分を強調させて原音にミックスするエフェクターということですね。
難しいですね～。
倍音成分って何？ となってしまいますが、説明は避けます。
実際にエフェクターの効果を体験したほうがいいと思いますので、下にメーカーの動画を貼っておきます。
見てもらうとわかりますが、ピエゾ臭い音は軽減されていますね。
さて、このBodyRezはツマミ1個でその効果を調整できるようになっています。
このように簡単にセッティングできるのはうれしいです。
フィードバック対策の機能もありますね。
サイズも小さく、値段も12000円くらい(2018.4現在)とお値打ちです。
アコギやピックアップの種類によりエフェクターの効果は違うので絶対とは言えませんが、ピックアップからの出音に悩んでいる人は試してみる価値があると思います。
また、商品レビューも参考にするといいでしょう。
YouTube 動画
メーカーのYouTube 動画です。音作りの参考になると思います。
主な特徴
以下、メーカーサイトより
http://jp.music-group.com/TCE/Guitar/BodyRez/index.html
- スタジオ・クオリティーのアコースティック・ギター・トーン
- フィードバック抑制機能
- 自分の楽器をよりナチュラルなフィーリングで演奏できます
- コンパクト設計
- トゥルー・バイパス
- 9Vパワーサプライ付属
製品マニュアルPDF（1.7 MB）
http://jp.music-group.com/TCE/Guitar/BodyRez/BodyRez_Manual_JP.pdf
