コード進行にはパターンがあります。
メロディに伴奏をつけるには、そのパターンをいくつか覚えることが近道になります。
今回は「もみじ」のメロディに対して、いくつかのコード進行を考えたいと思います。キーはC、テンポは90です。
同じメロディでもコードのつけ方はいくつもあります。
どれが正解ということはなく、曲調や雰囲気を考えてアレンジします。
※音源は右チャンネルのみにアコギの音を収録しています。バランスを左いっぱいにするかヘッドホンの左だけをモニターするとカラオケとして使用でき、伴奏に合わせて練習することができます。
スリーコードで弾こう
スリーコードとはコード進行の基本となる3つのコードのことで、キーがCの場合C、F、Gになります。
『3分でわかる アコギ初心者が最初に覚えるコードと4つの練習』のステップ2ですね。 初心者はC、F、Gのコードを覚え、スムーズにコードチェンジができるようになることを目標にするといいでしょう。
C、F、Gのダイアグラムは次のようになります。
CとFのコードチェンジのコツは薬指を指板から離さないことですよ。
右手は1拍ごとにダウンストロークします。
では、スリーコードで伴奏を弾いてみましょう。
楽譜のダウンロード:スリーコードで弾こう
ダイアトニックコードで弾こう
次にダイアトニックコードを使って練習したいと思います。
キーがCのときよく使われるコード(三和音)は、先ほどのスリーコードのC、F、Gと代理コード(セカンダリーコード)のAm、Dm、Emです。
スリーコードと代理コードを合わせてダイアトニックコードと呼びます。 ※Bm(♭5)はここでは考えません
代理コードはスリーコードの代理として使われるコードです。
Am、Dm、EmはそれぞれC、F、Gの代理コードです。
『代理』というくらいですから基本のスリーコードの構成音と似ています。
Cはドミソ、Amはラドミ
Fはファラド、Dmはレファラ
Gはソシレ、Emはミソシ
という具合です。
指板上で確認すると分かりにくいかもしれませんが、各コードの2つの構成音が同じですね。
このような理由でキーがCの曲は、基本のスリーコードC、F、Gとその代理コードAm、Dm、Emで伴奏をつけることが多いのです。
それでは、C、F、G、Am、Dm、Emの6つのコードで伴奏を弾いてみましょう。
ここではポップスやフォークで頻繁に登場するコード進行で弾きました。
C-G-Am-Em-F-Em-Dm-Gという進行です。
楽譜のダウンロード:ダイアトニックコードで弾こう
※練習のためにダイアトニックコードのみで表記してあります。
実際弾いてみて「歌いにくい」「違和感がある」などがありましたら、次のコードに変えて弾いてみてください。
「てるやまもみじ」「かずあるなかに」のDmをDm add9に。
「かえでや」のFをF add9に。
気にならない方は、そのままドンドン練習しましょう!
ダイアトニックコードとコード進行については「まるごとアコギの本」に書きましたので、参考にしてください。
さらに使うコードを増やしてみよう
D7、A7、C/Gというコードを使いました。
ステップアップ練習曲「もみじ」のコード進行に近づきましたね。
D7、A7、C/Gを使った理由は次回の「アルペジオで弾こう」で書きます。
まずはギターを持って弾いてみてください。
楽譜のダウンロード:さらに使うコードを増やしてみよう
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