ロシア民謡「一週間」
ロシア民謡の「一週間」を使って練習します。
「一週間」はふたつのコードで弾くことができます。
今回はAmのキー、BPM100で練習しましょう。
登場するコードはAmとE7です。
アコギをスタートしたばかりの人やバレーコードを避けたい人には、いい練習曲ですね。
ただしギターの上達にはバレーコードは避けて通れません。
今回はバレーコード(コードFやBmなど)が登場しませんが、いずれマスターしなければいけない時がきますから、並行して練習することを勧めます。
AmとE7のダイアグラムは次のようになります。まず、このフォームを覚えましょう。
E7はEで弾いても構いません。弾きやすい方で弾いてください。
Am、E7のコードチェンジのコツ
AmとE7は指の形がほぼ同じです。
指の形を、そのまま上下に移動させるだけです。
スムースなコードチェンジのコツはなるべく左の指の形を変えないことです。
この辺りは理屈よりも体で覚えてください。指番号を守って地道に練習することが大切です。
指板を見ずに、左手の感覚だけでコードチェンジができるようにすることを目標にするといいでしょう。
定番ストロークで弾いてみよう
※音源は右チャンネルのみにアコギの音を収録しています。バランスを左いっぱいにするかヘッドホンの左だけをモニターするとカラオケとして使用でき、伴奏に合わせて練習することができます。
基本的なダウンストロークだけで練習
初心者の人は、まず最も基本的なダウンストロークだけで練習します。
最初は1拍ごとにダウンストロークします。
ストロークのパターンとしては次のようになります。
この右手の動きをキープして、AmとE7のコードを弾きます。
先ほども書いたように、ここでの目標は左手を見なくてもスムースにコードチェンジができるようすることです。
楽譜のダウンロード:一週間 Am ダウンストローク
シンコペーションのリズムを取り入れて練習
ある程度弾けるようになったら、アップストロークも入れて弾いてみましょう。
よくあるシンコペーションのリズムを取り入れて練習しましょう。この右手のパターンはあらゆる曲に使える動きです。
左手のコードチェンジと同様に体で覚えることが大切です。
楽譜のダウンロード:一週間 Am シンコペーション
カーターファミリーピッキングで弾いてみよう
カーターファミリーピッキングはベース音とコードを織り交ぜて弾く奏法です。
ベースをオルタネイトさせると、さらに雰囲気がでます。
オルタネイトとは交互にという意味で、この場合ベースラインが1度→5度→1度→5度と規則的に変化することです。
楽譜のダウンロード:一週間 Am カーターファミリー
もう少し突っ込んだ話
ここでのキーはAmですが、他のキーではどのようになるでしょうか?
- key:Emのときは、EmとB7
- key:Dmのときは、DmとA7
になります。
いずれもバレーコードなしで弾くことができます。
移調表を使えば、
- Capo5 Em=Am
- Capo7 Dm=Am
ということがわかります。
カポを使ってEmやDmのフォームでも練習をすると、より理解が深まりますよ。
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●移調表の使い方は#30 少しの音楽理論がアコギ上達のカギ③ 「カポと移調」で詳しく説明しています。
●基本的なコードと指番号については#28 少しの音楽理論がアコギ上達のカギ① 「TAB譜とコードダイアグラム」で詳しく説明しています。
●カーターファミリーピッキングについてはこちらで詳しく説明しています。
#54 カーターファミリーピッキング1
#55 カーターファミリーピッキング2
●練習曲「ロシア民謡 / 一週間」 ソロギターで弾いてみよう