2016/8/11
初心者は練習に最適な曲をどのように探していいのか分からないと思います。皆さんはどのようにされているでしょうか?
本サイトでは練習曲として「大きな古時計」を紹介しました。「大きな古時計」は3つのコードで弾けますので初心者の練習曲として最適です。3つのコードだけで弾ける曲は他にもたくさんあり、童謡などに多いです。こういった曲の楽譜や教則本を購入して練習するというのが王道になります。
しかし「自分の好きな曲で練習したい」という方もいらっしゃるでしょう。
いろんな曲で練習することで上達は早くなりますから、ぜひ自分のお気に入り曲で練習していただきたいです。
一番良い方法は、自分の好きな曲を選び楽譜を用意することですが、今すぐに欲しいとなると手間暇がかかりますね。
そんな時は 楽器.me(http://gakufu.gakki.me/)がいいと思います。もちろん無料です。
「歌詞/コードを探す」のページにある検索窓から自分の弾きたい曲を検索してみて下さい。
現在、登録楽曲数30950曲とありますから大抵の曲のコード譜は見つかると思います。素晴らしいですね。
検索結果からなるべくコードの少ない曲を選ぶといいでしょう。
コードネームをクリックするとダイアグラムも表示されますし、ローコードとハイコードの切り替えもできるようになっています。
また「スクロールを開始する」をクリックすると表示画面が自動でスクロールするようになるので、マウスに触れることなく曲の最後まで弾くことができます。
その他「音を聴きながら弾く」「ピアノコードを表示する」など願ったり叶ったりのサービスを提供してくれています。
今は探せばこのようなサービスがたくさんありますので、ギター上達にお役立てください。
以下は、2019/12/21に追記しました。
練習曲選びの参考にしてください。
アコギ初心者のジレンマ
練習曲選びに関して、アコギ初心者にありがちな会話です。
初心者:「自分が本当に弾きたい曲は、難しそうだな~」
経験者:「じゃぁ、簡単な曲で練習すれば…」
初心者:「でも、簡単って言われている練習曲の中に、自分の弾きたい曲がないんだよね」
経験者:「じゃぁ、あなたが本当に弾きたい曲で練習すれば…」
初心者:「でも~っ、やっぱり~っ、自分が本当に弾きたい曲は、難しいんだよね」
経験者:「じゃぁ、簡単な曲で練習すれば…」
次は曲選びではありませんが、練習に関してよくあるパターンです。
初心者:「ライブでカッコよく弾きたいんだよね」
経験者:「じゃぁ、練習すれば…」
初心者:「でも、今日は疲れていて、すぐに寝たい気分」
経験者:「じゃぁ、寝れば…」
初心者:「でも、練習しないと上手くならないし、ライブまで時間もないし」
経験者:「じゃぁ、練習すれば…」
どうすれば、解決するでしょうか?
賢い皆さんならの解決法をおわかりですよね。
そう、「練習する」です!!
簡単な曲はない
初心者にとって簡単な曲はありません 。
簡単な曲を探すのは無意味です。
書籍や他サイトなどで紹介されている「簡単な曲」というのは難度が低い曲ということです。
難度が低いからといって簡単とは限りません。
例えば、体操種目でムーンサルト月面宙返りは難度が高く、バク転は難度の低い技ですが、今日から体操をはじめた人が難度の低いバク転を簡単にはできません。
フィギュアスケートで4回転ジャンプは難度が高く、1回転ジャンプは難度の低い技ですが、今日からスケートをはじめた人が難度の低い1回転ジャンプを簡単にはできません。
これらと同じで、他で紹介されている「簡単な曲」も初心者にとっては難しく感じるでしょう。
あたりまえですよね。今まで一度もギターなんて弾いたことがないんですから。
繰り返しますが、「簡単な曲」というのは初心者が簡単に弾ける曲ではなく、演奏難度の低い曲ということです。
簡単な曲(難度の低い曲)=バレーコードのない曲…は間違い
このサイトの練習編では「大きな古時計」を使ってストロークからスリーフィンガーまで解説しています。
キーはCで、出てくるコードはCFGの3つです。
コードFはバレーコードでアコギ初心者が苦労するコードです。
コードFが押さえられないためにアコギを諦めてしまう人がいるほどの難度です。
だからといって「大きな古時計」はアコギ初心者の練習曲に向いてないというのは無知で早計です。
キーCにおけるCFGという3つのコードは、キーDでDGA、キーGでGCD、キーAでADEとなり、全てオープンコード(いわゆる簡単なコード)で弾けます。
つまり「大きな古時計」はキー次第でバレーコードが出てくる曲になったり、オープンコードだけで弾ける曲になったりするのです。
正しい知識と技術を学ぶかどうかで上達に差が出ます。(ちなみに、このサイトでは基本編から順に読んでいくと、必要な知識と技術が習得できるように書いてあります。)
このように、バレーコードのない曲を探すことは無意味だということが理解できます。
それよりも、その代わりになる知識や技術を身につけることを考えましょう。
またバレーコードは将来的に必ず登場するので、それを早く押さえられるようになった方が、アコギを楽しめます。
コードFはコツを掴めば初心者でも数ヶ月で弾けるようになります。
このような理由で練習編では、キーCになってます。
関連記事
簡単な曲(難度の低い曲)=コードの少ない曲
簡単な曲(難度の低い曲)=コードの少ない曲というのは、正論だと思います。
アコギ初心者は、いきなり10個のコードを覚えるよりも、3~4つのコードからスタートした方がいいでしょう。
童謡、カントリー、ブルース、演歌などがお勧めです。
まとめ
アコギ初心者が最適な練習曲を探す場合、どのようにするのか? の答えとして・・・
この話を聞いて2通りの方がいます。
「たった数ヶ月の練習で弾けるようになるのか」
「数ヶ月も練習しないと弾けるようにならないのか」
たった数ヶ月の練習で、ある程度の伴奏が弾ける楽器のひとつがアコギなのです。
弾けるようになると、とても楽しいですよ。