録音するときの流れ
アコギを録音するために、まず基本的な全体の流れを把握しましょう。
アコギの宅録に必要なものを用意します。
もちろん、機材だけでなくギターの練習や楽譜も用意する必要があります。
機材のセッティングをします。
レコーディングエンジニアがやってくれることを自分でやります。
セッティングするにあたって、何でも機材をケーブルで繋げればいいというものではありません。
例えば、インピーダンスが合っていないとまともに音が出ません。
また、音量レベルも合っていないと上手く録音することができません。(入力ゲインの調整)
実際に録音するときは自分の弾くギターの音をヘッドホンでモニターしながら録音します。
このモニターするための環境はレコーディングにおいて非常に重要で、そのモニター環境により録音の良し悪しが決まります。(モニター環境の構築)
録音するためにマイクの細かいセッティングやエフェクター等による音作りの確認作業でもモニター環境は重要です。
セッティングができたら録音します。
自分一人による宅録は孤独です。
気合いと集中力で乗り切ります。
宅録を成功させるためのポイントは「絶対に妥協しないこと」です。
録音して終わりと思う人がいるかもしれませんが、まだ先があります。
MIX(ミックス)という作業をします。
MIXはボーカルや複数の楽器の音量バランスを調整すること、リバーブなどのエフェクト処理、ノイズの除去など、聞きやすいような形に仕上げていきます。
最終的に私たちに馴染みのあるwavファイルやmp3ファイルにします。
この最終的なwavファイルの事を2ミックスと言い、2ミックスを作ることをトラックダウンと言います。
例えば10曲入りのCDを作るとします。
つまり、2ミックスが10曲分できることになります。
そしてその10曲分の2ミックスを曲順に並べてひとつのCDにします。
その際、各曲の音量(音圧)、曲間の時間調整、音質の微調整などをします。
これをマスタリングと言います。
CDを作るわけではなく1曲分だけの録音だとしても、音圧の調整や曲の前後のフェード処理などをします。
こういった事はそれなりの知識が要りますので、順番にお話しします。