マイク録音、マイキング
マイクの種類や位置、角度で音色は大きく変わります。
マイキングとは、どのようにマイクを設置するかということです。
マイキング次第でレコーディングの質が決まります。
曲や奏法によってマイクを選びます。(選び方は「アコギの宅録に必要なもの>マイク」を参照)
初心者がアコギの録音をするときは、単一指向性のコンデンサマイクがオススメです。
アコギ1本で聞かせるような曲は、ステレオマイクがオススメで、私はよく使います。
マイクはマイクスタンドにしっかり固定します。
このときコンデンサマイクは、そのマイク専用のショックマウンタを使います。
また、家にカラオケ用のマイクがあるからといって、それで録音するのはお勧めできません。
安価なカラオケ用のマイクは、やはりそれなりです。
後からエフェクターなど使って音をこねくり回しても決していい音では録れません。
オンマイク
演奏者から数十センチのところにセッティングするマイクをオンマイクと言います。
演奏者の邪魔にならないようにマイクの位置を決めます。
ダイナミックマイクであれば5~10cmほど、コンデンサマイクであれば10~15cmほど離します。
基本的には20フレットあたりからサウンドホールを狙います。
マイクをギターから離すとギター全体の鳴りが録れ、近づけると弦の鳴りが増します。
マイクを6弦側に近づけると低音が増し、1弦側に近づけると高音が増します。
マイクでサウンドホールを狙い、「低音がうるさい」「モワッとしている」と感じたときは少しネック側を狙うようにします。
マイクの角度でも音色は変わります。
必ずヘッドホン(周波数特性のフラットなもの)を使い音色の確認をします。
最終的に「低音から高音までバランスよく集音できている」「弾いていて気持ちいい」「憧れアーティストのあの曲はこんな感じの音だったな」というマイキングを目指します。
ここはセンスの問われるところで、マイキングの醍醐味です。
マイキングは弾き手、奏法、ギターの鳴り方、マイクによって違うので、いろいろ試すことが大事です。
録音するときはクリップしないように軽くコンプかリミッターをかけます。(入力ゲインの調整を参考にしてください)
ディレイ、リバーブはかけません。(モニター音にリバーブをかけるときは「モニター環境の構築のセッティング」を参考にしてください。)
オフマイク
もう1本マイクが要りますが、アコギのレコーディングではオフマイクを立てると効果的です。
オフマイクにはコンデンサマイクを使います。
オフマイクはアコギから1mほど離れたところにマイクをセットして、部屋全体の空気感、壁からの反響音を録音します。
オフマイクの音をオンマイクに混ぜることで、オンマイクだけでは表現できない録音が可能になります。
マイキングは部屋の大きさや反響の仕方によりますので、試行錯誤して決めることになります。