まずはバレーコードのコツを頭に入れる
スムーズなコードチェンジはEm→Bmに限らず、G→Dなどで悩まれている方が多いと思いますが、解決策は全て同じです。
特にBmはバレーコードですから、コードチェンジをするときにリズムに合わせてセーハすることが、初心者にとって難しいかもしれません。
Em→Bmが、「コードチェンジをスムーズにする2つのコツ」で解説したC→Fと違う点は、共通する指がないことです。
そこで、まずはBmの形をしっかり覚えることが先決になります。
BmはFと指の形が同じですので、Fが押さえられるようになれば問題ないと思います。
FやBmなどのバレーコードを押さえるコツはひとつではありません。左手の親指の位置やギターの大きさ、弦高などいくつかのポイントがあります。
「Fの押さえ方を極めれば、アコギの上達は加速する」にまとめてありますので参考にしてください。
Bmは6弦を押さえなくてもかまいません。その時は人差し指の先で6弦をミュートするようにします。
理想はギターの指板を見なくてもBmが押さえられるようになると完璧ですね。
次にコードチェンジのコツを頭に入れる
Em→Bmをスムーズにコードチェンジをするためのコツとしては、下の譜のように半拍前のタイミングで左手を離してBmに持ち替えます。
16ビートも同様です。半拍前でコードチェンジするとスムーズにいきます。
左手を離すと、どこも押さえていない状態になりますが、そのままストロークやアルペジオで弾きます。
曲にもよりますが、そのように弾いても違和感はほとんどありません。
よく使われるテクニックですので、マスターしていただきたいです。
「コードストローク 8ビート」も参考になると思います。
必ずできるようになる練習方法
練習方法としては、やはりコツコツやるしかないですね。
1日10分程度の練習でも、早い人は数か月あればEm→Bmのコードチェンジができるようになります。
練習さえすればできるようになるのに、モチベーションが続かず途中であきらめてしまう人が多いですね。
コードチェンジのコツよりもモチベーションの維持を考えた方がいいかもしれません。
私が初心者に教えるときは、「ゆっくりでいいので、右手を止めずに弾く練習をしよう」と言っています。
ストロークの場合、右手はジャカジャカと腕を上下させるだけですので、誰でもできます。
左手が多少不安定でも、リズムに合わせて右手を止めることなく弾いてみると、音はちゃんと出ていないかもしれませんが、何となく音楽になっていることに気づくはずです。
つまり、弾けてはいませんが弾けている気分になれます。
弾けている気分になると、ギターを触る時間が増えますので練習時間が増えます。
数か月後には、問題なくスムーズにコードチェンジができているでしょう。