練習曲「安里屋ユンタ」 ソロギターで弾いてみよう
三線のチューニングにはいくつかの種類があり、その一つに「本調子」と呼ばれるものがあります。
「CFC」や「ADA」などとチューニングするようです。
3弦(男絃というそうです)と2弦(中絃)が4度、2弦と1弦(女絃)が5度ですね。
三線にはカポタストというものはありませんので、移調の際はチューニング自体で音を上下させて調整するようです。
ということで、6弦をDに、5弦をGに、それぞれ1音落としたチューニングで弾いてみました。
6弦からDGDGBEという変則チューニングです。
このようにすると6から4弦で三線と全く同じ音程でチューニングできます。
また3~1弦はレギュラーチューニングと同じですから、ギターと三線が合体したような感じですね。
もう少し深く掘り下げてみると、ギターにはDGDGBDとチューニングするオープンGがあります。
これはコードGの構成音だけでチューニングしたもの(上記の変則チューニングの1弦を1音落としたもの)で、開放弦をジャラーンと弾いただけでコードGになっているというものです。
6,5,4弦でDGD、4,3,1弦でまたまたDGDになっていますので、2台の三線が存在しているようなチューニングです。
変則チューニングやオープンチューニングも大変面白く、演奏に幅が出ますので、興味のある方は研究してみてください。
楽譜のダウンロード:安里屋ユンタ_ソロ.pdf
「安里屋ユンタ」について
八重山民謡の代表曲です。
石垣島から船で10分ほどのところにある竹富島に伝わる曲です。
もともと伝わる古謡の「安里屋ユンタ」とは別に、それを元にした「安里屋節」や「新安里屋ユンタ」と呼ばれる歌があります。
今回はテレビなどでよく聞かれる「新安里屋ユンタ」を弾いてみました。
この曲はもともと竹富島に実在した安里屋クヤマ(1722-1799)という女性のことを歌ったものです。
「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」という八重山の方言が耳に残りますね。
また、ユンタとは八重山列島に伝わる民謡の形式のひとつで、男女が交互に歌う労働歌のことだそうです。
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